ALLOで授業を準備して進める

教材を授業用キャンバスに変換し、グループの作業場所と学生のアクセス権を整え、ライブ活動、フィードバック、次回の授業までを一つの流れで進めます。

授業開始まであと10分。配布資料はPDFで、グループごとの作業場所が必要です。授業の最後に見せる解説は、まだ学生に読まれないようにしておきたいところです。これらが別々のツールに散らばっていると、授業の冒頭がリンク案内だけで終わってしまいます。

このガイドでは、教員向け動画シリーズの「キャンパス内の使い捨て用品を減らす」授業を例にします。授業の拠点を作り、配布資料を作業用キャンバスに変換し、グループルームと学生のアクセス権を準備して、ライブ活動から次回につながる記録までを作ります。実在する授業や顧客事例ではなく、自分の授業に応用できるデモです。

手順の概要

  1. 授業用のプロジェクトを1つ作り、学生が作業を見つけやすいセクションに分けます。
  2. 今日の問い、配布資料、活動エリア、各チームのサブキャンバスへの入口を授業用キャンバスに置きます。
  3. 学生を招待し、実際の入室経路をテストして、固定する構成をロックし、授業前のバージョンを名前付きで保存します。
  4. 授業中は参加者表示とフォローで全員の位置をそろえ、終了後は解決したスレッドを解決済みにし、成果物のそばに振り返りを残します。

3つの場所を役割で使い分けます。

場所置くもの
授業プロジェクト週ごとのキャンバス、受講者、セクションサステナブルキャンパス - 秋学期
授業用キャンバス今日の問い、配布資料、ルームへの入口、振り返り第7週 - キャンパスごみを減らす
グループ用サブキャンバス1チームの根拠、議論、発表グループ1 - カップ返却

完成した授業用キャンバスには、ノート、ファイル、メディア、描画、学生の成果物が並びます。

授業の拠点を作る

サステナブルキャンパス - 秋学期のように、授業名と学期を含むプロジェクトから始めます。教育向けワークスペースではプロジェクトがクラスルームとして表示される場合がありますが、使い方は同じです。キャンバス、メンバー、日付、セクションをまとめる共有の場所になります。

教員の準備工程ではなく、学生が今どこにいるか分かるセクション名を付けます。講義ならはじめに第1週第2週完了、スタジオ型授業なら課題概要リサーチ実験発表が使えます。教員用チェックリストをそのまま並べても、初めて開く25人の学生には道案内になりません。

セクションを整理する手順は次のとおりです。

  1. プロジェクトを開き、リストに切り替えます。
  2. セクションメニューを開き、名前を変更するか、その上に別のセクションを追加します。
  3. 現在のセクションにある追加行または追加アクションから、第7週 - キャンパスごみを減らすというキャンバスを作成します

このキャンバスが授業の集合場所です。学習課題、配布資料、活動エリア、グループルームへの入口、最後の振り返りを置きます。別のアクセス範囲や独立した作業場所が必要な内容は、同じプロジェクト内の別のキャンバスにします。

配布資料を作業用キャンバスに変える

デバイス上のファイルから始める

PDF、Word、プレゼンテーション、スプレッドシート、HWP、HWPXから始める場合は、新しいキャンバスの作成画面でドキュメントを読み込むを使います。ALLOがファイルをキャンバスのページとして準備します。ページの枠が埋まるまで待ち、学生が入る前にページ順、文字、表、画像を確認してください。200ページの資料を一度に読み込むより、分割したほうが確認しやすく、授業でも扱いやすくなります。

読み込んだページは、その上や周囲で作業するための面です。Wordなどで原本を編集する機能の代わりではありません。学生がページに注釈を付けても、元のファイルはファイルとして残ります。

  1. 新しいキャンバスを開き、ドキュメントを読み込むを選びます。
  2. 配布資料を選択するかドロップし、ページの準備中は新しいキャンバスを開いたままにします。
  3. 読み込みが完了したら、必要なページがすべて読めることを確認してから学生に共有します。

次のクリップでは、アップロードしたファイルがキャンバスのページになる流れを確認できます。活動エリアを作る前に、完成したページを確認してください。

キャンバス上にあるファイルから始める

配布資料がすでにファイルオブジェクトとして授業用キャンバスにある場合は、そのオブジェクトだけを選び、キャンバスに変換を使います。元のファイルオブジェクトはその場に残り、横に接続されたサブキャンバスが作られます。ダウンロードして再アップロードする必要はありません。すでに内容を配置したキャンバスのテンプレート選択画面からドキュメント読み込みを始めると、作成済みのページ構成が作り直されるため避けてください。

キャンパスごみの授業では、上部に「リユースカップの流れはどこで途切れるか?」と置き、その下に3ページの配布資料を配置します。横には、観察、仮説、調査課題、考えられる介入策、必要な根拠という十分な広さのエリアを作ります。学生が質問しなくても、ノートを置く場所が分かる状態にします。

PDFの解説動画で2つの開始方法を比べ、資料の周囲に活動スペースを準備する流れを確認できます。

グループごとの作業場所を作る

授業用キャンバスから、グループ1 - カップ返却グループ2 - 持ち帰り容器グループ3 - イベント後の片付けというサブキャンバスを作ります。最初のルームに課題、役割、調査段階、作業スペースを整え、ほかのルームにも同じ形を繰り返します。発表時に3グループの結果を比較しやすくなります。

  1. キャンバスのツールバーでサブキャンバスを選び、授業用キャンバスに入口を置きます。
  2. グループ名を付け、入口を選択してキャンバスを開くを選びます。
  3. ルーム内に課題、役割、調査段階、作業スペースを追加します。
  4. 授業用キャンバスに戻り、残りのルームも同じ構成で準備します。

チームがルーム内で作業している間も、入口は授業用キャンバスに残ります。

ウォームアップ中に、授業用キャンバスから自分のルームを開く方法と、発表時に授業用キャンバスへ戻る方法の両方を見せます。短い実演で、その後の迷子を防げます。

サブキャンバスは、独自の内容とアクセス権を持つ1つのキャンバスです。親キャンバスを開けても、すべての子キャンバスを開けるとは限りません。実際に使うアクセス経路で各ルームをテストしてください。親から入口オブジェクトを削除しても、ルーム自体を削除したことにはなりません。入口を隠すことをプライバシー設定の代わりにしないでください。

ルームの作成は教員が行います。ゲストは編集可能な共有キャンバスでもサブキャンバスを作成できないため、授業前に準備してください。

学生が来る前にアクセス権を設定する

活動に必要な権限で学生を招待する

学期を通して参加する学生はプロジェクトに追加します。プロジェクトメンバーから招待し、外部の学生はコラボレーターとして追加します。その後、テスト用の学生アカウントでサインインし、想定した場所に到着できるか確認します。講評者、ゲスト講師、1回の活動だけに参加する学生には、対象のキャンバスだけを共有し、閲覧、コメント、編集のいずれかを付与する方法が適しています。

学生が行うことキャンバスのアクセス権授業前の確認
配布資料を読む、発表を見る閲覧資料を開けるか確認します。
配置を変えずに議論するコメントコメントを追加できるか確認します。
ノート、描画、ステッカーを追加する、オブジェクトを動かす編集ロックされていないノートを作成して移動できるか確認します。

このテストには、キャンバス共有だけを受けた別のアカウントを使います。プロジェクト全体へのアクセス権があると、設定ミスが見えなくなります。

名簿を招待欄に貼り付けるときは、1行に1件のメールアドレスを入力し、送信前にALLOが認識した宛先数を確認します。全員を一度に入れず数回に分け、実際の受信トレイに届いたことも確認してください。入力欄に残っているアドレスは、送信済みの招待ではありません。

次のクリップで、名簿を入力する場所とメンバー一覧を確認できます。

準備資料を共有経路の外に置く

解答、教員用メモ、次週の課題は、最初から学生の共有経路の外に置き、必要な時点で公開します。キャンバスの権限プライベートにすると、プロジェクトから継承したアクセス権は外れます。ただし、直接追加したメンバーと有効な共有リンクは別の経路なので残ることがあります。非公開になったと判断する前に両方を確認してください。公開範囲の変更は階層下のキャンバスにも及ぶため、親を変更する前にツリー全体を確認します。

活動開始時にPINを追加する

時間を決めた活動では、キャンバスのPINで内容の前に4桁の確認を追加できます。

  1. キャンバスのヘッダーメニューを開き、キャンバスの PIN を管理を選びます。
  2. キャンバスの PIN を設定を選び、4桁を入力して確定します。
  3. 学生の入室経路をテストし、活動開始時にコードを伝えます。

次のクリップでは、ヘッダーメニューと4桁の入力欄を確認できます。

PINを管理するには読み取りアクセスに加え、対象となる役割が必要です。編集権限を持つキャンバスの所有者または作成者、有効なワークスペース管理者、教育向けワークスペースで権限を付与された教員のいずれかです。プロジェクトの所有者であることや、通常の編集権限だけでは足りません。

PINは確認であり、アクセス権の付与ではありません。学生にはメンバー資格または有効なリンクが引き続き必要で、入力後も既存の閲覧、コメント、編集の権限で開きます。グループごとのPINで開始時間を分けることはできますが、PINは本人確認をしないため、別のグループに伝わればそのまま使えます。ルームを実際に分離するのは、各ルームのメンバーと共有範囲です。

ライブ活動を進める

キャンパスごみの活動は次の順序で進めます。成果物は授業上の指示であり、ALLOが自動で追跡する項目ではありません。

段階教員の指示学生がキャンバスに残すもの
ウォームアップ観察を1つ、未解決の問いを1つ学生ごとに分けた2枚のノート
グループ調査観察と仮説を分ける根拠、注釈付きページ、未解決の問い
発表発表者のルームを一緒に開いてフォローする根拠を伴う改善案
決定ステッカー投票のルールを決めて数える選んだ案を文章で記録したもの

一緒に始め、学生の位置をそろえる

授業用キャンバスで2分間のウォームアップをします。観察したことを1枚、まだ答えられない問いを別の1枚の付箋に書きます。次にグループ化するので、1枚につき1つの考えにします。3つの考えが入ったノートは、どのグループにも移動できません。

ノート、メディア、描画を使った授業のウォームアップ用フリーフォームキャンバスです。

リアルタイムコラボレーションでは、現在いる人とカーソルの位置が分かります。授業の案内には使えますが、評価には使わないでください。参加者表示が示すのは、現在そのキャンバスにいることだけです。出席、集中、採点に使える参加記録ではありません。

同じブレインストーミングキャンバス上を、コラボレーターのカーソルが移動します。

広いキャンバスの同じ場所を見る必要があるときは、学生に自分をフォローしてもらいます。フォローを解除するまで、パンとズームが教員の表示に合います。発表時は、発表する学生をフォローしてグループの根拠をたどることもできます。フォローは、同じキャンバスにすでにいる人の間だけで機能します。アクセス権を付与したり、別のキャンバスへ移動させたり、学生の端末を操作したり、動画再生を同期したりはしません。動画を埋め込んだ場合は、各学生が自分で再生します。

クリップでは、参加者が別の人を選んでフォローし、キャンバスにフォロー中の状態が表示されます。全員が同じキャンバスにいる必要があります。

グループワークに移り、結果を比べる

各チームをそれぞれのルームへ移動させ、観察と仮説を別のエリアに置くよう指示します。「厳密に考える」と伝えるより、この1つの制約のほうが議論を明確にします。矢印で原因と結果をつなぎ、描画で問いのきっかけになった配布資料の場所を示し、図だけでは伝わらない理由をコメントに残します。ステッカーで投票するなら「1人2枚」などのルールを口頭で伝え、目で数えます。ステッカーはキャンバス上のオブジェクトで、集計機能ではありません。結果が決まったら、選んだ案を文章で記録します。

3つの方向にアイデアを集め、一緒に確認する授業用ブレインストーミングキャンバスです。

ライブ授業の動画では、参加者表示、フォロー、フィードバックを実際の流れの中で確認できます。

フィードバックを成果物に結び付ける

コメントは、対象となるノート、画像、ページ上の位置に置きます。「根拠が足りません」だけではグループはキャンバス全体を探すことになります。「借りたカップの総数が分からない場合、返却率をどう測りますか?」と改善案のノートに付ければ、検討すべき判断が分かります。回答する学生を@でメンションし、同じスレッドでやり取りを続けます。後から読む人も、依頼、回答、結果を1か所で追えます。

最後に各グループの内容へ、観察、仮説、要調査のラベルを付けます。回答済みのスレッドは解決済みにして読みやすくし、未解決のものは担当者名を付けて開いたままにします。スレッドを削除すると、次週に必要な経緯も失われます。

オブジェクト上のコメントスレッドを開くと、既存のフィードバックと返信を確認できます。

構成をロックし、戻れる地点を残す

見出し、エリアの背景、指示、参考資料をロックします。学生が書き込む場所はロックしません。何も動かない授業用キャンバスは、ライブ授業中には故障したように見えます。防ぎたいのは、活動中に誰かが「1枚につき1つの考え」という指示をボード中央へ動かすような事故です。

オブジェクトの状態用途ロック解除または削除できる人
ロックなし学生のノートと作業エリア通常の編集権限が適用されます。
通常のロックコラボレーターが調整する可能性のあるレイアウト要素編集者はロックを解除できます。ロックしても削除は防げません。
本人のみロック解除できますより強い保護が必要な指示と参考資料保護した本人またはキャンバス所有者。ゲストは解除できません。

保護オプションを選ぶと、オブジェクトに盾の印が表示されます。ロックが制御するのは編集であり、キャンバスを閲覧または開ける人ではありません。

グループワーク前のチェックポイントを保存する

学生が作業を始める前に、キャンバスのヘッダーメニューからバージョン履歴を開き、利用できる場合はこのバージョンを保存を選びます。第7週 - グループワーク前と名付けます。このメニューには、バージョン履歴が有効で、キャンバスを変更できるアカウントが必要です。ゲスト、デモモード、読み取り専用アクセスでは使えません。ALLOは条件を満たす変更後に自動バージョンも作りますが、「10分ごと」などの固定間隔を前提にしないでください。後で探す基準になるのは、自分で名前を付けた地点です。

学生が編集を始める前に、名前付き項目がバージョン一覧に表示されたことを確認します。

共有キャンバスを復元する前にプレビューする

大きな問題が起きた場合、アクティビティで記録された変更を確認し、バージョン履歴で以前の状態をプレビューできます。アクティビティは共同作業のフィードであり、キー入力の記録でも、学生ごとの貢献量を証明するものでもありません。小さな直前のミスなら、その場で元に戻すほうが速く済みます。

復元すると、学生1人のミスだけでなく共有キャンバス全体が変わります。コラボレーターに一時停止を頼み、先にバージョンをプレビューし、確定前に現在の状態を履歴へ保存するオプションを残してください。復元にはアクセス権と編集資格に加え、キャンバス所有者、含まれるプロジェクトの所有者、ワークスペース管理者のいずれかである必要があります。教員であることや通常の編集権限だけでは足りません。

復元できるのは、履歴の保存期間内に残っているバージョンまでです。親キャンバスを復元しても、サブキャンバスの内容は復元されません。削除したキャンバスはゴミ箱から復元します。

タブを閉じる前に次の授業を準備する

発表後、授業用キャンバスへ戻り、根拠が画面にあるうちに振り返りを書きます。授業で信頼できると判断したこと、残った仮説、次回までの読書やフィールドワークを記録します。各フォローアップを関連するグループルームにつなげれば、欠席した学生も要約だけでなく実際の作業へ移動できます。

完成したキャンバスは、その週の記録として残します。次回は新しい週のキャンバスを作るか、うまくいった活動構成をコピーし、学生名、古い日付、非公開コメント、新しい授業に不要なアクセス権を取り除きます。引き継ぐのは、議論を生んだ問い、付箋が一角に固まるのを防いだエリア名、具体的な回答につながったコメントの問いです。次のグループが別の結論にたどり着ける余白を残します。

再利用する前に確認します。

  • 次回の問いと期限が最新になっている。
  • 各グループに正しいルームがあり、対象の学生が開ける。
  • 解答と教員用メモが学生のアクセス範囲外にある。
  • 学生の作業エリアはロックせず、固定する指示には意図した保護を設定している。
  • 振り返りに未解決の問いと担当者が記載されている。

問題が起きたとき

学生はPINを知っているのに入れません。 PINは追加の確認であり、招待ではありません。プロジェクト、直接の招待、送信した共有リンクのいずれかによるアクセス権もあるか確認します。

学生はルームを開けますが、ノートを追加できません。 まず実際の役割を確認します。閲覧とコメントのアクセス権では、オブジェクトの作成や移動はできません。役割が正しければ、そのエリアやオブジェクトがロックされていないか確認します。

入口が見えるのにグループルームを開けません。 親と子のアクセス権は別です。作り直す前に、サブキャンバスのメンバー、公開範囲、共有経路を確認します。

プライベートにした後も学生がキャンバスを開けます。 プライベートで外れるのは、プロジェクトから継承したアクセス権です。直接追加したメンバーと既存の共有リンクは残ることがあるため、両方を確認します。

フォローが機能しません。 次を確認します。

  • 2人が現在同じキャンバスにいるか。
  • 移動先のキャンバスを先に開いたか。フォローで別のキャンバスへ移動することはありません。
  • 学生がそのキャンバスへのアクセス権をまだ持っているか。

バージョン履歴は見えますが、復元できません。 編集権限だけでは復元できません。キャンバスにアクセスして編集できるキャンバス所有者、プロジェクト所有者、またはワークスペース管理者に依頼します。必要な状態が履歴の保存期間より古い場合、バージョン履歴からは復元できないことがあります。

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